宗教と進化のプロセス
はいはい!今回は俺の絵のプロセスについて書いてこうと思いますよーーー!
この絵は、religion y evolución 日本語では、宗教と進化って意味の作品。この作品は mictlanという個展で発表した作品で、大きさは、150cm×200cm俺の絵の中ではまあまあ大きいサイズ。
mictlanというのは、メキシコのマヤかアステカのどっちかの死の世界の名前です。ちょっと調べてきますねwアステカだったw何層かに分かれてる死の世界の一番下にある世界。ここに行くために犬が案内するってことで、死んだ人と一緒に犬も埋めてたらしいですよ。 こわっw
まあ、この絵とは直接関係ないんですけど、そういう死の世界を大きなテーマでやった展覧会に出した作品の一つです。
俺は絵を描くとき、スタートはいつも抽象画から始めはるん。これはなぜかって言うと、はじめに全部決めちゃうと描いててつまんないから。下書きがあるとただの塗り絵やってるだけでゲンナリするん。
もう、ほんと単純な理由w
後は地塗りしとくと絵の具がのりやすいってのと、塗り残しが無くなるってこと。でも、一番の理由はインスピレーションが掻き立てられて、自分でも想像してないもんがあらわれるってこと。ドキドキするん。
これはかなり形が出てきた状態、この形を出す段階が一番興奮して楽しいとこ。何回も色んな線や丸を描いたり消したりしてるうちに、なんか気持ちいいラインが見えてきたりする。それがなんに見えるのか?
今までに、見たり聞いたりインプットしてきた色々な物がここで出てくるくる。俺は基本的にゼロから自分が何かを生み出してるって言う感覚はなくて、全ての経験から生まれると思ってる。
で、この時点では実はテーマも何もないん。ここから、この絵と向き合っていくん。いったい、なんなんだろう?自分の中にこのモチーフを無意識に選んだ何かあるはずの理由を探しに行くん!レッツラごー!
ここの次の段階では、まあ画面構成。色のバランスとか、大きな形のバランスを決定。この時点で絵の骨になる部分が決まるんね。ここで、大きな間違いがなければ、後はたいがいのことをやっても大丈夫。それに耐えうる骨組みができてますから。言ってしまえば、この時点で絵の80パーは決まっていると言ってもいいでしょう!
絵の調子や気分にもよりますが、結構この辺りで絵のテーマが見えてきて、この絵の場合だと、太陽や月を神と崇める多神教から、一つの神を信じる一神教、宗教をテーマにあつかうと言うのがなんとなく見えてきた。
アニミズムから始まってきた宗教、人類の進化と供に変わってきたが、我々は進化しているのだろうか?幸福になったのか?宗教は人類に必要なのか?こんなん描いてるんだなーってw
ツメの部分です。小さなモチーフを散りばめてバランスの微調整と作品の意味にたどり着けるように仕掛けを作ってく。
逆に全く関係ないモチーフを置いて思考を複雑化させたりも。これによって、絵を見てる人が独自の対話からその人たったひとつの意味を見つけ出したり、出さなかったりw
その人の持っている考え方や宗教感、今までの経験、全てのその人を作る要因によって絵に新たな意味がうまれたり、うまれなかったりw
つまりは、見る人次第な。絵って一方通行のコミュニケーションで、描いたら後は勝手に一人歩きして見る人にゆだねられるん。
あとは、まかせたー!的なねw
さて、最後の行程。ひたすらディテールをつめる。基本的に絵の終わりは搬入なんで、時間との戦いですねw
つまり、今まで描いた作品で納得いくまで描ききった作品はないw
ただ、それも含めて今の自分にできた絵だなーって思うようにしています。
やっぱり、どんな絵でも頑張って描いた絵ってかわいいん。
っとまあ、こんな感じで完成。はい。
宗教と進化について何も書いてないやないかーい!と思った人。絵に全ては描いてある!絵をみろ!
それが絵!