artchango

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キュクロプス


マジで、どうなってん?
カルボナーラ、みんな反応しすぎだから!
すげー伸びたじゃんw
とは言え、美術ブログだから、一応!
いや、また、やるけどさ!wレシピw
絵やるよ!いい?
もー、みなさん、この絵知ってますか?
どうかなー?好きな人は好きだから意外と知ってる人もいるかもなあー。
初期の、白黒の頃の絵とか人気で知ってる人もいるかも。
カッケーんだよねーあの頃も。
この人ねー、花のキッレーな絵とかも描くのよ。
結構、時代で絵が変わる人なんだよ。
ピカソみたいな感じ。
そう、この人の名は、オディロン・ルドン
スッゲーんだよ、コイツ。俺めっちゃ好きなん。
実は、俺は白黒の初期の作品が好きでそれしか知らなかったw
そしたら、えなが、花の絵の人もルドンだってーおなじ画家なん?
って聞いた時、あははは、まさか同じ名前の違う画家だよーって言ったんだよねw
ね、俺っていい加減でしょ。
そのあと、調べたらさ!同じ人だったん!w
びっくらこいたよw


だってさだってさ、これと、これよ!
同じ人の作品じゃないでしょ!流石にw
もちろん、上が初期で、下が後期の作品ね。
面白いよねー。
花の作品で、一番好きな絵はグランブーケって作品なんだけど、それはあとで絶対やりたいからとっときます!w
さて、今日はね、こんなルドンの後期の作品、キュクロプス
これね、個人的には一番好きな作品。
好きな作品は初期の蜘蛛とか目の気球とか色々あるんだけどね、やっぱこれ好き!
俺はさ、画家ってのはやっぱ人生で最高傑作描かなきゃ駄目だと思うんだよね。
ルドンはね、それがこれなんだよ、俺の独断と偏見でね。
いいっしょーが!
さてさて、始めよーか、まずね、キュクロプスってなんなん?ってなるよね。
そっからやろ!
ギリシャ神話に出てくる、神様の一人なんだけどね。っつってもさ、ギリシャ多神教だから、めちゃくちゃいっぱい出てくる神様の一人。
でも、産まれた時いきなり、一つ目でキモっていわれて島に閉じ込められるんw牢屋だったかな?
うろ覚えだから確かじゃないんだけど、そのあと鍛冶屋になったり、島でなんかいっぱいいる一つ目のキュクロプスが人間殺して食ったり。
あれ?全部同じキュクロプス???
多分違うのよ、いっぱいいるのね。
まあ、それはいいんだ。
そんなキュクロプスのエピソードでさ、恋する話があるのよ。ガラティアって女性に恋するの、笛とかふいてさ気を引こうとするんだけど、アキスってイケメンとラブラブなわけよ、ガラティアは。
まあ、相手にされないのね。
でさ、嫉妬で岩投げてアキス殺しちゃうん。
まあ、当然結ばれないわけですわ。
この前さ、山下清の絵にも一つ目の怪物が出てきたじゃない。でもさ、あれとは全然違うからね。
あれはね、モンスターなん。お化けとか、化け物。
このキュクロプスはさ、ほら一応話とかできる、人間っぽさがあるのよ。
ルドンの絵のキュクロプスはなんかさ、優しいでしょ。
色の効果とかもあるんだろんけど、遠くを見る目がさ、いいんだよなあー。
哀愁漂うよね。
この絵のすごさわね、化け物として描いてない事なのよ。
あくまで、自分というものを表現する材料としてキュクロプスを使ってるだけで、バックグラウンドにあるこの一つ目の化け物のストーリーをそのまま描いてるわけではないのよ。
だから、ギリシャ神話なんて知らなくても全然大丈夫!
いや、あるんだけど、意味は、だけどシンボルとしてでだけであって、歴史や物語としては関係ないん。
むしろ、不幸な生い立ちというか、可哀想な運命の象徴ですわ。
この絵をギリシャ神話でよみとこうとすると、多分わかんないのよ。
これが絵を読み解く難しさでもあるのよね。
この絵はね、ルドンの人生から読み解くのが正しいとおれは思う。
この人ねー、小さい頃にお母さんからおじさんのとこに預けられてさ、寂しい幼少期を過ごしてるのよ。
だからさ、初期の絵って全部白黒なのよね。心がさ、カサカサなのよ。初期って言っても、40歳ぐらいまで、ずっと描いてんだけどねw
で、40代でやっと結婚するんだけど、それからなん、色が入ってキレーな花とか描きはじめるの。
俺には、わからない正直、その時ルドンがどんな心境だったのか。
ただね、複雑だったろうとは思うよ、なんとなくわかんないけど!
人の心はわかんないよ、だから絵って面白いんだよね。勘違いしてるひとがいるけどね、絵って丸裸なのよ。
画家の全てが出ちゃうのよ。うそついて描くこともできるんだけど、その嘘が出ちゃうのよ。
嘘ついてる自分がさ絵にあらわれるのよ、ルドンは絵に出てるよね。寂しさと狂気が。
でも、多分こいついい奴なんだろうなーって思うのよ。そんな絵に見える俺には。
だいぶ今日も脱線しちまったんだけどさ、この絵!
そんな、幼少期の思い出を引きずったまま、結婚して幸せになったんだけど、人を信じきれない自分みたいなのを描いてるように見えるよね。
もっとも愛する人を手に入れたことで、同時にそれを失う怖さをも手にしてしまう。これ以上入りこむ事で、自分自身がたもてなくなる。
壊れてしまうのではないか。
本当の自分をさらけ出すことがこわい。
嫌われたくない。
ここの岩陰で見つめているだけが幸せなのかもしれない。
このキュクロプスの遠いところを見つめる目は、あの過去に母から捨てられた時のことを思い出しているよう。
しかし、この岩山の鮮やかな色!ここには、自分をこの色彩の世界を教えてくれた妻への愛があふれんばかりに表現されています。
そう、この絵は妻へのラブレターなのではないでしょうか。
あなたのことをもっと知りたい、自分を知ってほしい。
私の愛は、あなたを傷つけてしまいはしないでしょうか?
あなたの、この色鮮やかな世界をにごらす事なく愛することができるのでしょうか?
ただ、愛しています。
この絵は愛の絵なのです。

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