オイディプスとスフィンクス

とうとう、やります。
フランスの巨匠、ギュスタヴ・モロー！
ギュスターヴって伸ばして呼ばれてるけど、俺は、ギュスタヴって高校の先生から教わって、ずーとそれで呼んでるから勘弁してね。
今更、ギュスターヴなんて呼べないw
ところで、知ってる？？？この画家？知ってくれよーーー。好きなんだよー！
ルオーとか、マティスの先生よ！
あのマティスの！
モローは印象派の裏！って覚えよ！
絵画の歴史って、一つのラインにそってるわけではないん。
実は、枝分かれしたサイドストーリー的な人たちがいっぱいいるん。
ルネッサンスの裏では、フランドル派って言って、ベルギーあたりを中心に、ボッシュとか、ブリューゲルなんかが、ヤンファンエイクあたりの影響を受けながら独特の絵画形式を作ってたじゃない。
だけど、絵画の歴史の一つの流れとしては出てこなかったりすんのよね。
それと同じように、印象派全盛期の時に、反対勢力で頑張ってたのが象徴主義ね。
象徴主義ってのはさ、早い話が、印象派が外に出て世界はこんなにも素晴らしい！見てみろよ！自然や人！光を描くんやーっていってる時に。
いやだね！俺たちは見えないものしか描かない！っていう輩でございますw
基本、聖書とギリシャ神話が絵のテーマです。
ね、反対でしょw
もうね、俺めっちゃ影響うけてるん。
俺が、テーマを聖書とかギリシャ神話から持ってくるのはこの人の影響がすごいあるん。
さらに、俺ってば大好きフランドル派でしょ。もう、裏のサイドストーリーが好きなんw
モローといえば、「出現」とか、サロメシリーズなんか有名なんだけど、絶対後でやりますので、それらはスルーします！
今日はこれ！「オイディプスとスフィンクス」
これはね、世話になってた恩師が死んでね、引きこもって、絵描けませんってとこに、親が心配してさ、イタリア旅行でもしておいでって言われて行ってね、色々見たすえに、帰ってきて描いた絵なのよ。
ようはね、スランプを乗り切った絵！
こいつ、ほんとよく引きこもるんw
で、このイタリア旅行でさ、ダヴィンチ、カラバッジョ、ミケランジェロ、ラファエロ、etc、のさ、いわゆるルネッサンスの巨匠たちの絵みてさ、めっちゃ勉強して帰ってくるん。
だからさ、モローの絵ってロマン派とか、ルネッサンスの影響がすごく大きい感じがするよね。
で、絵の内容なんだけど、ギリシャ神話のスフィンクスの話。
スフィンクスって言う顔が人で、体がライオンで、なぞなぞだす化けもんがいたのね。
で、間違うと殺されるんw
すげー勝手なやつなんだけど、ギリシャ神話らしいよねw
ちなみに、エジプトのスフィンクスは、元ネタなの。
エジプトでは、なぞなぞとか出さないん。
それが、ギリシャに伝わってなぞなぞモンスターにかわんのよw
んでね、そのスフィンクスにさ、街の人たちは困ってたわけ、そこのさスフィンクスが出るとこがちょうど隣街に行く道の途中なのよ。
で、それをやっつけたのが、オイディプスよ！
気になる、なぞなぞなんなだけど、朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足、なーーーんだ？
で、答えは・・・って答えようとしてる瞬間の絵なのね、これ。
ちなみに答えは、人間だーーーー！ってコナンみたいに指指して言ったかどうかは知りませんw
が、とにかく正解してさ、めでたしめでたしよ。
で、スフィンクスはと言うと、海に自殺したらしい、なぞなぞ解かれたショックでw
いや、マジでギリシャ神話読んでほしい、めちゃくちゃだからw
さて、この絵なんだけど、元絵があるのよね。
これ、アングル先生です。
まあ、激似だよねw
だからね、このモローの絵出した時、もめたらしいよー。
いくらなんでも、パクリすぎじゃね？っつってw
まあ、最終的に認められたんだけど、ドキドキだったろうねw
ちなみに、俺はアングルよりもモローの方が好きなのよ。
アングルはね、どっかリアルに描こうとしてんのよね。それが、よくもあるんだけど、好みじゃないのよ。
それが、かえってわざとらしく見せちゃってんだよね。
なんか、構図もさ、ロマンチックさが足りない！
平なんw
逆にさ、モローのはさ、なんか幻想世界を描こうとしてるのがいいよね。神話なんだよ！って言う感じ。大げさなんだよね。
本の挿絵みたいなとこ、そこが好きなんだよー。
なんで、なぞなぞ出してるスフィンクスが飛びかかってんだよwっていうさw
関係ねー、俺はこう描くんだーって言う意志の強さを感じるでしょ！
確かに、二人とも描いてるモチーフとかめっちゃ似てるんだけど、絵の持つ雰囲気は全然違うのよ。
モローってさ、聖書の物語描きながら、書かれてないシーンを作ったりするのよ。
勝手に解釈して、自分の理念を盛り込んじゃうのよね。
だから、なんか内面世界が描かれてる不思議な世界があるのだよね。
特にさ、誘惑、破滅みたいなさ、なんだろう？あやうい物語というかさ、なんか独特の世界観があるんだよ。
そこが、アングルとは圧倒的に違うの。
この作品は、まだまだモローの作品としては、世界観が確立される前の、発展途上の段階なんだけど、そこがまたいいの。
なんかさ、イチャイチャしてるみたいにも見えちゃうよねスフィンクスとwなんか、そんな隙がある感じもいいんだよねー。
ちなみに、この絵に触発されて描いた俺の絵がこれ。

もちろん、絵だけから触発されてるわけだから、テーマは全く別モンなんだけどね。
こういう風にさ、俺って絵からのインスピレーションめちゃくちゃ多いんだよね。
自然とかから全くインスピレーションわかないんw
不思議だよねー、人間がさ一回表現したものって大好きなんだよ。
すげーよなあー人間って。
ありゃ、また、脱線しましたね。w
そうそうこのあとさ、モローはしばらくはこんな描き方でやっていくんだけど、次のスランプでそれ乗り越えて、ギュスタヴ・モロー降臨！
モロー完成しました！って作品ができんのよ。
楽しみにしてて、いつかやるからw
ちなみに、アングルのは、フランスのルーブルにあります。モローのは、ニューヨークのメトロポリタン。
是非ご覧あれ！

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