マジックミラー

髪を切ってスッキリチンコな気分の俺です。
俺ぐらいになると、突然バッサリ切ります、ヒゲもすっきり。
イメチェンです。そして、今・・・娘が・・・俺を、お父さんと認識出来なくなってしまいました。
目が合うと泣きます。
っつーわけで、家に居るのに子どもをあやすこともできない役立たずです。
あーこんな時は、やっぱり不思議な世界に逃避したくなりますよね。
そう、M.C.エッシャーです。
オランダが生んだモンスターですね。
数学者と芸術家の中間に位置する人です。自分でそう言ってました。
この人は本当に旅が好きな人で、イタリアやスペイン、スイスと色んなところを旅しています。
船賃が払えなくて、当時たいして有名でもないのに、自分の版画作品を船賃として渡したりもしてます。
そうまでして、旅がしたかったんですね。
このエッシャーが唯一嫌いだった風景画が、スイスの景色です。雪が嫌いだったんですかね？俺も嫌いなので気が会いそうです。
この世で一番理解出来ないのが、ウィンタースポーツです。
なんで金払って、寒い思いしなきゃいけねーんだアホか！と思います。
金があるなら、海に行ってビーチでカクテルでも飲んでるほうがよっぽど幸せです。そんな金、無いけどw
話がずれました。そんな旅好きなエッシャーだからこそ描けた世界、貪欲に様々な異国文化を吸収し、自分の独自の世界を作り上げました。
初期の頃は、本当にきれいな風景の版画やデッサンをたくさん残しています。
どこかで見たことがあるようでない世界。
海なのか陸なのか、だんだん不思議の世界へ、上なのか下なのか・・・エッシャーの世界は初期から後期にかけて進化し続けますので説明すると長くなります。
ただでさえ、中身が無い文章をだらだら書いてるのに。これ以上長くしないでくれと、あの人やこの人が言ってきそうですw
つーわけで、一点に絞りましょう。
「マジックミラー」という作品です。「滝」とか「終わりない階段」とか有名な作品はたくさんありますが、エッシャーの魅力がぎっしり詰まっているこの作品を選びました。
正則分割と平面世界の限界を超える作品。
俺が、立体作品でなく平面作品にこだわるのは、エッシャーの影響がとてつもなく大きいです。
誰だったか、エッシャーの絵を立体にして注目をあびた人がいたけど、正直くそでした。
ハウステンボスでやってましたね。
エッシャーの作品を、わざわざ立体世界に持ち込む必要なんて全くないんです。
想像力が無いからああいうアホなことをやる。
エッシャーの絵と、想像力があれば彼の世界に入っていけます。
では、この作品について、正則分割というのは一つの図面で隙間なく画面を埋めていくことです。
この絵のちょうど下の部分に使われている技法です。
これを紙と鉛筆でやろうとしたら発狂しそうになりそうなくらい難しいです。
そして、鏡の世界・・・よく見て下さい、こんがらがってきますよ。
鏡から出てきている動物・・・出てきてる？鏡から？左に映っている鏡の世界が現実世界になっていく・・・そして再び正則分割の世界へ・・・鏡の裏はどうなってんだ？あれ？でも、おかしいのはどこだ？
鏡の世界か？現実か？それとも俺の頭の中か？
この羽の生えた生き物をずっと追ってみて下さい。向こうから来るやつと重なって、向こうにいくやつがいて、すっげ！
これさ、出来たやつ見てもすげーんだけど、白い紙にこれ描いたというか、思いつくってすごくない？？？信じられない。
何食べたらこんなん描けるん？？？
完璧なんですよね。
ダリとは全く種類が違う完璧さなんですよ。
というか、画家が持ってる種類の頭の構造してないんですよね。
いやーすごい、ふるえる。こわこわ。
こんなエッシャーですが、取り組んでたテーマはシンプル！そのテーマは「永遠」です。
人間が追い求める永遠、それをいとも簡単に紙の中でやってのける。ただの天才でしょ。
この作品も、正則分割がすでに永遠なのにエッシャーは、さらにそこから出てきた動物を使いもう一つの永遠を作品にとりいれます。
そして、鏡という我々が日常的に使っている物を使い困惑をねじこみます。これがすごい！
宇宙ですね。
エッシャーの作品を見ながら、考えていると宇宙のはてってどうなってるんだっけーっていうのを考えてる気分と似てるなーって思うんですよね。
こいつだけは絶対無理、俺たぶん一生出来ないw
この人の目を通して世界を見たら、全然違う風にうつるんだろうなーって思います。
はーーー、エッシャー、あなたはいったい何もんなんですか？
俺はね、知ってるん、ここだけの話、宇宙人なんこの人。
今日はいい夢が見れそうです。まだまだ大好きな作品があるので必ずエッシャーは再び登場する予定です。
皆さんもエッシャーの宇宙を楽しんで下さい。では、おやすみなさい。
ってまだ６時やんけ！w

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