まじな話、この映画何回観たかなー？
好きなんだよねー。
君は、この映画を知っているかね？
俺のお気に入りの一つよ。
やる気ない時とか、なんかさ、グオーーーって燃えてくるんだよね。
これ見るとさ。
バスキア知ってる？
もう知らなかったらね、この映画見て終わりよ。
だいたいわかる！
少なくとも、コイツの人生の半分くらいはわかった気になるねw
ストーリーはね、単純よ。
ホームレスのグラフィティーやってる黒人のバスキアって奴がさ、一流アーティストに成り上がりながらも、クスリでどんどん落ちていくって話。
なんだけどさ、まず、俳優さんが抜群なのよ！
アンディ・ウォーホールをさ、デビッドボウイがやってんだけど、ヤバイ！
すげえん！
あと、ゲイリーオールドマンもいい役やっててさ、友達役でベニチオ・デル・トロとかもめちゃくちゃかっけーん！
最後とかもう、ベニチオーーーってなるん！
あと、彼女役でクレア・フォーラニね。
可愛いし、キレーしサー、ジョーブラックの時も良かったもんなー、なあ！
あと、ちょい役でさ、ヴィセント・ギャロ出てんのよ。
そうそう、あの、バッファロー66の！
あれもいいよなあー。
あ！ヴィセント・ギャロはさ、ホントに友人だったらしいよ、バスキアの！
いや！マジでおもしれーん、この映画！
映画ね。
映画。
先に言っとくとね、コイツの絵全然好きじゃないw
いや、めちゃくちゃカッコイイんだけど、めちゃくちゃオシャレなんだけど！
っで？
ってなるんw
そんなギャーギャー騒ぐほどの、絵じゃないぜ。
勢いは凄いんだけど、じゃあさ、魂を揺さぶるような情熱が描けてるかって言うと、いやーダメだねって俺は思うね。
圧倒的に、テクニックが足りないん。
色の配色がポスターなん。
どう言うことかっていうとね、テクニックが無い奴が描く絵って、選択肢が無いん。
つまりね、もっといい表現が思いついても、それが描けないん。
結局、一つの技法でしか描けねー奴って、他の表現方法放棄してんだよね。
自分で可能性潰してるん。
ただ、他の技法を持ってる奴ってのはね、選択肢の中に持ってるのよ、違うバージョンを。
でも、それをさらによくする為に、自分のその技法で悪戦苦闘すんのよ。
だから、深みが全然違うん。
バスキアの絵はね、選択肢が一個しかねえ、小学生が描いた絵と一緒なん。
ピカソと比べたら分かるんだけど、全然絵の奥行きが違うんだよね。
平らで、退屈で、つまんねー。
なんか、こういうデザインが好きな人は楽しいかも知れないけど、俺みたいにさ！絵画が見たいんだよ！魂がさ！
って人には、物足りない絵だよね。
どんなに暴力的に描いても、ホントの暴力が無いんだもん。
オシャレに描こうとしてるのが、先行しちゃってんだよな。
色の配色も、当時流行ってたポップアートの焼きましみたいで退屈。
アンディ・ウォーホールの方が色彩が研ぎ澄まされてるよね。
ようはね、ただの、時代に乗っかった、ラッキーボーイよ。
まあ、それも才能だからね。
でもさ、あいつがホームレスやってた事とかって、嘘って言われてんだよね。
あれね、ギャラリー側が話題作りの為に仕組んだんじゃねーかって言われてんのよ。
貧しい育ちじゃないからね、バスキア。
まあ、真実はわからんけどよ。
とはいえ、コイツさ、センスは抜群よ！
俺には到底真似できる絵じゃない。
それは、ほんと！
うん、俺、センスのかけらもないからw
ただね、絵はセンスじゃ描けないんだよ、バスキア君。
センスで、リビングに飾る絵は描けるけどな！
乱雑した言葉もさ、オシャレ止まりなんだよなー。
反社会性とか、色々言われてるけどさ、まあね、分かるよ、解説とか読むとさ、へーっと思うんだけどさ、結局作品として絵がそれを描けてないからさ、カッコイイって終わっちゃうんだよね。
絶対もっと先があったよ！
もっとすげええ絵かけたはずなんだよな、バスキア。
もったいねーって思うね。
絵画という言葉を理解する前に死んじまったのよ。
なあ、どれもこれも、カッコイイよなー。
それだけだけど。
だから！
いやいや、映画よ。まじで。
観て！すげえーいいから。
バスキアはねー、他に書く事ないわーw
だって好きじゃないからさー。
なあー、で、で？ってなるん。
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