ルーヴルの猫

「あんたは、絵の声を聞いたことがあるかね？」
キターーーーーー！
はい、松本大洋の「ルーヴルの猫」
読んでない？
まじかーーーー。ないわーーーー。
もう、記念すべき第一回漫画はこれで決定ね。
漫画じゃないよ、もう、超えたね漫画w
はーーー、素晴らしい！
もう、真似したい！
出来ないw
いやー、軽く説明しようかw
まあ、ネタバレしないように軽くやるよ。
ルーヴル美術館の屋根裏にね、暮らす猫たちの話。
で、その中の一匹の猫が主人公のゆきのこ、オッドアイの白猫。
もう、その仲間たちの猫が大好きなんだけど、中でもノコギリって黒猫がラヴ！
もうねーいいトンガリ具合よ。
んでね、ゆきのこは、絵の中に入り込むって特殊能力を持ってるんだけど、これが物語の核になってくのよ、まあ、それは言わねーよ。
ファンタジックなんだけど、全然そんなの感じなくて、むしろ普通にその世界を受け入れてしまえる。
でさ、猫たちの図太い生き方。
たまらん！
昼寝とか、夜の散歩とか、犬とか、もーー言いたい！言わない！w
でねでね、夜警の老人が、その猫たちを世話してるんだけど、その老人のお姉さんが小さい頃に行方不明になってて、それが物語の中で交差していくんだけど。
もうね、ただの天才の仕事だから。
絵本のような文学のような、知的なんだけど、恩着せがましくなくて、何？
読んでて、漫画ってこと忘れるんだよね。
それくらい、世界に没頭しちゃうん。
CATSのような世界感！
なんだけど、更に上ね。
もっと詩的でさー、ジンワリくんのねー。
でもね、そういう芸術的な感じでイキってるってわけではないのよ。
写実的なネコと、擬人化されたネコの入れ替わりの世界がもう、楽しいん！
エンターテイメントがちゃんと入ってて、読んでて飽きるような事はない！
絵の描写の素晴らしさはもちろんなんだけど。
画面の美しさったら半端ないです。
夜の美術館って、それだけで、もう、キュンキュンしちゃうシュチュエーションでしょ。
美術好きには、たまらんですたい！
またね、ワキ役達がさ魅力的で物語を盛り上げんのよ。
クモ、最高だから。
サングラスかけてんのw
コイツがいい仕事すんのよー。
俺、ノコギリとクモが好き過ぎておかしくなるw
あとね、技術的なことを言うとさ、トーンじゃなくて絵の具で中間色ってか、グレー？出してんのよね。
それがまたいいん。
鉛筆と絵の具だけで描かれてるシーンとかもあるんだけど、もう夢の中の世界よ。
圧巻だね。
なんと言っても、読んだ後の余韻がたまりませんです。
読後の想いを形容できない。
これ読んで絶対損はない。
猫と絵画が好きな人で、この漫画嫌いな人はいないと断言できるね。
あーでもね、ただ逆に、少年ジャンプしかわかんねーっすって奴は、絶対手を出さない方がいいw
なんか、漫画って続けりゃいいんじゃねーっんだよって思うよね。
メジャーの凄さはあるけど、心にうったえてくるのは間違いなくこっちね。
ごめんけど、ワンピースとかクソw
物語がさ、いかに明確に気持ち良く、心地良く、終われるかってとこね。
繰り返しの話はいらん。
もう、そういうのがいい奴はワンピース読んでればいい。
ただね、大洋フャンっているのよ。
俺もねその一人さ。
俺は高校生で「鉄コン筋クリート」読んで大洋先生のフャンになった、ギラギラのツンツンに、とんがってる大洋さんが大好きなんだよ！
きっと、おんなじ気持ちのやついると思う。
先生はー！ルーヴルとか！そういうんじゃありません！
ガツガツバキバキしてまーす！
ルーヴルとか気取ってないでくださーい！
って気持ちがさあー、読む前はあったのよ。
なあ！そうだろーファンのみんなー！
わかってる、わかってるよー！
そんな、俺がさ、読み終わったら、その感情どっかに忘れて来てたよねw
いや、もうね、次元がね違った。
圧倒されました。
ふっつーにハマって読んじゃったw
たしかにギラギラでは無いん。
でもね、しっとりしてるっ中に、ギン！ってさ刃が光ってんのよ。
でね、スーーーっと切られんの。
そんな感じ。
ギラ！ズバッじゃ無いのよ。
ゆっくり、確実に刀で紙を切るように切られんのよねー。
はい、納得の一冊です。
あ、上下の二冊ですw
まじね、読んでない人羨ましい！
読むしか無い。
自粛でする事ないなら、絶対これ！
もう、大洋先生すごい！
拍手！
これはね、松本大洋にしか描けない世界。
他の誰にも描けない、唯一無二の世界。
ぜひ！