artchango

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絵の形が出来るまで

以前、俺の絵のプロセスを書いた記事がありましたが、その記事では形が出来るまでを文書で説明しました。
今回は形が出来るまでを画像入りで書いてみようと思います。

まず最初は地塗りです。普通の画家さんは、黄色や黄土色などを薄くなる方が多いようです。
それは、下書きが見える色、上から塗る色を邪魔しないと言うのがあります。
最初に赤や黒なんかで地塗りしますと、ぶっちゃけ後々大変ですw
しかし、俺みたいに下書き無し、アイデア無し、むしろこの色が何かインスピレーションになる!と言う場合には何も考えない事がむしろ重要になります。
ここだけの話、割と子ども達に塗らせてますw

とりあえず、思いついた絵を描いてみます。
まあ、この段階ではなんかどっかで見たような絵です。でも気にしません。
とりあえず描いちゃいます。もしこの段階でいいと思ったら描きすすめますが、まあそんな事はほぼないですw
何か、お化け的なもんがでましたね。

さて、これのぶち壊し作業です。もっと、大胆なラインを探します。
顔っぽいのは普通に描くより、ひっくり返して見るかなーって言う思いついた事をどんどんやってみます。

なんとなく形が出来たので、影をつけて存在感を出してみます。
左上は内臓みたいなもんがでてる感じのイメージ。

顔がつまんないんで、花を咲かせてみました。
更に背景を描く事で全体のバランスを考えていきます。
何かが浮いてる感じですね。
地平線を入れる事で、何となく大きい感じにしたいなーって言う世界観が出来てきました。

手の様なもんを入れる事で、もう少し形がイメージ出来るようにしました。
骨が見えてる、肉の部分はスケルトンっぽく描こうと思っています。

やっぱ手いらねーなー、顔も花よりちゃんと描いた方が分かりやすい気がするなー。
ってわけで、消す!

浮いてる何かのイメージはモヤモヤと出来てきたので、大きさを現すために対比出来るモチーフを加えます。
女の子が馬を引いてる絵を描いてみました。

何か、嫌いだな。
消します。
浮いてる奴はもっとわけのわからない形の物が浮遊してる感じの方が面白い気がしてきました。
馬もなんか余計で、女の子と浮遊してる何かだけにすることにします。

あー、嫌い。
とりあえず一回全部消そ!
やり直し。
でも、完全に消えてしまうわけではないので、これが次のイメージにつながります。

エッジのきいた、何かそう言うのと、柔らかい、くにゃっとしたモンを組み合わせたいなーと思います。
絵って違う質感の物を組み合わせるとお互いが引き立つんです。

あーーーーいい!
何かすごくいい!
気持ちいいなあーって言う形が出来ました。背景を描くことで、このなんかの大きさを見せることにしました。おーーーー。

今となっては、この段階が失敗だったなあーと思うんですが、仕方ありません。
その時の俺は気がつかなかったんですから。
この前の段階が一番良かったなーと思ってます。
が、まあこの時は、ナポレオンとダリのイメージだなーと思って形が出来上がりました。

最終的にこの様な作品に仕上がったわけですが、今こうやって振り返ると、やはりあの段階でやめるべきだった!あの形で一回立ち止まるべきだったと思いますが、まあまあ、あの時の俺の頑張りとか、やっぱり可愛くてw
どんな絵でも後悔は残りますし、次につなげて行く事で、さらにいい絵を目指すしかないんですね。
過去の間違いは全て財産と思って今日も新作に取り組むのでした。ちゃんちゃん。

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