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最後の審判


誰だ!この絵を描いたのは!
唯か!?と噂になっていた、ミケランジェロの「最後の審判」ですw
このミケランジェロ、画家とは言えないですよね。
やっぱり彫刻家でしょう。ダヴィデ像なんか有名ですね。
あれ、下から見上げることを想定して作ってあるから顔が少し大きいんですよ。
だから、写真で全体図をみたってなんかちょっとアンバランスだなーって見えるだけなんです。
やっぱり実物をみないとね。
これが、最近プロジェクター使って仕事してる奴らに完全に欠落してる部分。
小さく描いた絵を大きくしたってダメなんだよ!
ちゃんと、キャンバスなり、壁なり、石なりさ、それと戦わないと伝わんねーもんってもんがあるって事がわかってねーんだよな。
だから、なんかしょーもないデザインみたいな作品が満映してるんだよ。
魂がないのよ。
それに比べて、ミケランジェロ先生はすごい!
ミケランジェロの作品で最高に美しいのは「ピエタ」なのよ!
もう、彫刻にみえない!人かよ!って思うぐらいの質感。
あの作品をみたら、ほとんどの彫刻がうんこにみえます。そしてこの作品、どこから見ても美しいん。
彫刻ってそうなん、どの角度から見ても美しくないといけないんです。
最近の彫刻はほんとそういうとこが甘い、ヘンリームーアぐらい、そこまで考えて作ってるのは。
とまあ、意外とおれが彫刻も好きだと言うことがわかったところで、おれは彫刻家じゃないので絵の話しましょう。
最後の審判」といって死んだ人たちが地獄と天国に、お前こっち、お前はこっち、ってわけられてるとこです。
真ん中にいるのがキリストね。
マッチョw
こんなキリストを描いたんはこいつぐらいです。マジでそこはすげえw
ところで、この絵みたことあります?
バチカンシスティーナ礼拝堂の中の壁画なんですけど、これ一部なん。
有名なのは天井にあるアダムと神様(たぶん)が指をETみたいにしてるとこ。
イタリアでもTシャツとかポスターとかいっぱい売ってた。

これね!
この絵、もちろんすごい上手いし完璧な構成力で描かれているんですけど、実物見たらびっくらこきますよ。
人ができる仕事とは思えないです。
ほとんど一人でやったってなんかに書いてあったんだけど、いかれてるねw
まじででかいっす!この絵はみるもんじゃなくて、感じる絵なのよね!
俺の大好きな映画の一つ「グッド・ウィル・ハンティング」のロビンウィリアムスが言う、こんなセリフがあります。
システィーナ礼拝堂でどんなにおいがするか、君は知らないだろう」
そうなんです。この絵はここに立って感じなければわからないんです。
俺が行った時は、たまたまガラガラにすいてましたので本当に静かな空間でこの絵を見ることが出来ました。
俺は、神様とかそういうものは全く信じていないんですけど、この絵を前にひざまついてもいいと思えました。
もし死ぬ前に一つだけ作品をみれるなら間違いなくこの作品を選びますね。
フランダースの犬で、ネロ少年が最後にルーベンスの絵を見て死にますけど、あーばかだなーこっち見ればよかったのにーと思うんマジで。
ただね、やっぱり一個一個見ると、あんま上手くないんw
構成力は、ずば抜けてすげーんだけど、やっぱ絵は大したことねーんw
ダヴィンチと比べたらハナクソw
全然勝負になんない、じゃあ、なんで俺が最後に見たいかって言うと、目とかあんま見えなくなって、ぼやーっとこの空間楽しみたいってことなん。
馬鹿にしてるんじゃないのよ、本当、空間演出なのよ。これ!
絵画ってより、インスタレーションよw
絵の一部になるような感覚なんだよ。
全方向からくんのよ、エネルギーがさ!
イヤー本当に説明できないわーこの絵は!でも、断言します!死ぬまでに絶対見に行った方がいい絵です。
この絵をみないで死ぬのはもったいない。
そして、帰りにはイタリアのジェラートも楽しんで下さい。
おれはピスタチオ味が大好きでした。


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