artchango

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清の見た夢


すっかり夏ですね。メキシコは。
あ、最近雨降るんだよね。
雨期かな?
はやいなあー?
夏と言えば、花火ですね。
おにぎり食いてえ?
というわけで、今日は花火の画家山下清です。
そうです、裸の大将です。
まあ、画家ではないですね。ちぎり絵です。
皆さんも、ドラマでよくしってるのではないでしょうか?
俺は、みたこと無いのでドラマはしりませんが。「お・・・おにぎり」って言うフレーズだけよく真似たもんです。
流行ったよねー小学生の時ぐらい!
さて、山下清ですが、旅をしていたことで有名ですね。
ヨーロッパの風景をちぎり絵で表現したものもたくさんあるので、きっとそちらのほうも旅してたんだろう思います。
あ、写真をみてやったのかもしれませんがどうなんでしょうね?
興味がある人は調べてみてくださいな。
俺そこはあんまり興味ないw
この人の作品を始めてみたのは、小学生の時でした。
多分、夏休みかなんかだったと思うんだけど、よく覚えてないん。
それから、アホみたいにちぎり絵をやったのを覚えてる。
中でも凄いと思ったのが花火のシリーズでした。
小学生ながらこんな表現があるのかと驚いたものです。
ですが、今日の一枚はトラウマとなった「清の見た夢」という作品についてです。
俺にとって潜在意識の中に刷り込まれている恐怖の作品です。
小学生にとって、闇というのは恐怖を増幅させる装置のひとつですが、この絵の怖さは真っ昼間にたんたんと描かれている化け物です。
大砲もききません。
蛇は皆を食い尽くすいきおいです。
逃げても蜘蛛が待ち構えています。
なんといっても、緑の海から出てきてる一つ目の化け物。怖すぎです。
ブリューゲルの死の勝利に似た空気を持っている気がします。
なんか逃げ場が無いというか、なんでしょう?無機質な、表情の無い絵の怖さ。
ドラゴンボールしか知らない、小学生の俺には衝撃でした。
凍り付くとはこういうことなんだ、と初めての経験をした絵です。
何がどう?って上手く説明出来ません。
今観ると、本当によくできてるなあとは思いますが、あのとき感じたあの恐怖はみじんも感じません。
小学生の夏休みに、青空とともに見ないとわからない作品なのかもしれません。
小学生ってイメージを使うのが上手な年頃だと思うんですよね。
漫画をよんでても、その中に入り込んで動き出してる世界を体験してしまうというか。
大人って本当にへたくそです。
絵を見ても、その先の世界を感じれないし想像もちんけなものしかできません。
きっと、小学生の時の俺はこの絵の中に入り込んで清が見た夢を想像の世界で体験したのだろうと思います。
今の俺には感じることができませんが・・・でも、間違いなくこの時に感じた恐怖は今もどこかに存在していて、時おりふと顔を覗かせている気がするんです。
たとえ、今の俺には分からない作品だとしても、やはり俺の人生を変えた大切な作品の一枚なんだと思います。
ただ、俺は白米が好きじゃないので、特におにぎり食いてえと思いません。

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