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ラス・メニーナス


今日は、俺が世界一の画家になるために倒さなければいけないランキングの肖像画部門第一位にいるベラスケスです。
俺はよく絵が上手いやつはくさるほどいるっと言っていますが、こいつは上手い!更に真をえぐることができた画家です。
色々な画家が自画像ではやってのけたやつがいますが、肖像画でそれをやってのけているのはこいつぐらいでしょう。いや、他にもいますがベラスケスの描く肖像画は他の画家の三つぐらい先をいっています。
パソコンやデジカメ、プジェクターなどを利用して写真かよ!いや写真よりすげえよ!っていうスーパーリアリズムの絵を描く人もいますが、はっきりって何の魅力も感じません。
絵で描く意味が分かりません。
はいはい、すごいです。たいしたもんです。たいそう驚きました。以上!
結局、絵画っていうものがなんなのか?そこがわかっていません。そう言う人たちはみんなベラスケスの絵をみにいったらいいと思います。自分の絵がなんの魅力も無いペラペラの絵だと言うことに気がつくでしょう。
分からないやつは画家として終わってます。一応ここで言っておきますが画家です。アーティストとかいうわけのわからんもんで考えないで下さい。前回の記事でも書いたんだけど、ようはアートって言葉がわからないんです。だから、アートっていうのをいれるとややこしくなるし、嫌いだからね。
さて、それではベラスケスの肖像画の魅力に迫りたいと思います・・・と思ったでしょ?じゃじゃじゃ、今日の一枚は残念ながら肖像画ではありません。ちーん。肖像画はまた別の機会に!今日はこれ「ラス・メニーナス」です。
プラド美術館にあります。あまりの重要さにほぼプラドから動くことはありませんので、安心して見に行って下さい。行けばあります。
さて、みてみましょう。
一番手前に犬。その後ろに5人の女性、左に画家、右に2人の大人で奥に男性。
初めこの絵をみた時に変な違和感を感じたんですよ。真ん中にいる女の子を画家が描こうとしているとこなのかな?と思ったんです。
でも、女の子はこっちをみてるじゃないですか。あーモデルの準備してるとこかな?ん?それにしても違和感があるな?なんだろう?画家と目が合うんですよね。
ってことはこっちに鏡があるのか!鏡に映っている絵をかいてるんだ!にしても、なんだかやっぱり気持ちが悪い。
顔が崩れている右からに番目の女の人・・・これか?と思った人、関係ないです。この人はこの時代では王族に飼われてた奴隷で、貴族が自分に優越感をえるためだけに屋敷にいたと言われてる人だそうです。あとで知ってビックらこきました。
人間って怖いです。
ではなんでしょう?奥の扉の横にある絵・・・!え?絵!?え?・・・あ!とんでもないことに気がついてしまった!そう、それは絵ではありません。
鏡なんです。ということは、その鏡に映っている人がこの絵の中にいるはず!いないんです!なぜならあなたが立っているその場所にいるんです。
つまりどういうことかというと、この画家に描かれている人の目でこの絵は描かれているんです。
つまり、モデルの視点です。こんな絵画がいままでにあったでしょうか!恐ろしい画家です。発想が凄すぎるんです。
どうやったらこの視点にいきつくのでしょう。ベラスケスが数多く残した傑作の肖像画よりもこの絵が重要視されるのはその視点なんです。
人の内面をえぐり出しているという意味では彼の他の作品の方が断然魅力的です。「インノケンティウス十世の肖像」なんかは本当にすごいです。多分最高傑作と言っていいのではないでしょうか。
でもそんなベラスケスが残したこの絵、やられましたね。
もう一ついうならば画家からの視点でこの絵を描くにはモデルの瞳に移った世界を描かなければならないということです。
だからこの絵の前に立つと絵の一部になったような、画家にみられているような違和感を感じるわけです。
当然ですよね。
見る人の位置にモデルが立っているんですから。そう、あなたを描いているんです。何とも贅沢な絵です。ベラスケスに肖像画を描いてもらえるんですから。まあ、残念ながら奥の鏡でそれは否定されるわけですが、少なくともその感覚を味わえる絵ですね。
イヤー本当によくできています。はーため息が出ますね。ベラスケスの背中はまだまだ見えません。ちなみに、俺はこの絵はすげえええなあああとは思いますが全然好きじゃないです。w

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