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牛乳を注ぐ女


みんな、大好きフェルメール
日本人、みんな大好きフェルメール
演出家!ヨハネス・フェルメール
そう、この画家の絵は完璧な演出がなされているのです!
以外と気がついていない、フェルメールの魅力!存分に語ろうではありませんか。
まず!なんつっても、その数の少なさ。
疑問作含めて37点。疑問作ってのは、これ本当にフェルメールの作品か?って、まだ確信が持てないやつね。
あと、忘れていけないのがこの作品達の大きさ。
割と小さい作品が多くて、まあ、大きいのでも1メートル半ぐらい。
この、「牛乳を注ぐ女」なんてたったの45.4×40.6cm!ちっちゃ!
この凝縮された美しさ!これ、フェルメール作品の魅力ね、ぶっちゃけね、でかいのあんま魅力ないんw
このさ、小さい宝石みたいな作品がやっぱいいのよね。ずっと近くで眺めていたい!
宝石といえば青!ラピスラズリ!って貴重な鉱石砕いたやつなんだよね。
高かったらしいよー。
有名だよねー。
それを、ふんだんに使ってるフェルメールの絵ってそれだけで価値あるよね!なんて、野暮なこと言ってんじゃないよ!
金だろうが、宝石だろうが、使われてるものでその絵の素晴らしさの価値は変わるモンじゃないから。
そんなんで価値が決まるなら、安い絵の具使ってる画家の絵、全部価値ねえってことになんじゃん。
ダンボールにペンキで描いた、すげー、心うつ作品作った人だっていんだよ!
だから、そんなもんは、へーおもしろーい、知らなかったー、程度でいい。
ただのウンチクね。
黄色は、牛か、豚のおしっこから作ってたって大学の先生が言ってた。本当かしらないけどw
さあ、フェルメールの絵の話しようぜ!
フェルメールって割と、女性を描いた絵多いんだけど、手紙を読んでたり、首飾りを胸に当てて鏡を見てたり、男と一緒に描かれていたり、なんかこう、女ってかわいい、違うな・・・男が女に求める理想のような描かれ方をしてる気がしてしょーがないんだよね。
あと、なんか貴族の女って訳じゃ無いんだけど、金持ってる感じがするんだよね。
モデルの女ね。
ドレスとか着てさ、部屋とかも、なんかいいとこの人です感がすごいのよね。
そこが、いいんだけど、そこが、人気なわけだけど、俺は、この働く女を、単体で描いた作品「牛乳を注ぐ女」が好きなんだよねー。
素朴なんだけどさ、どっか神々しいというかね。
まあ、この作品も人気なんだけどねふつーにw
結局みんな人気なん。駄作がないんだよね。
これ、すげーことと思う。
ピカソなんて自分の作品の8割は駄作だって言ってたからね。
ホントすげーと思うよ。
俺も駄作の上に駄作を並べてるからねw
尊敬だよ。
そして、何と言ってもこの演出力!
表情!
手の動き!
背景!
人物の置き方!
もうね、全てにおいて完璧な演出なのよ。
右上がさ、スコーンと抜いてある気持ち良さったらなくない!?
わりと、他の絵は壁に絵とかかざってあったりするのよ。
そのモチーフからさ、フェルメール作品って意味の読み解きなんかができて、そう言うのも人気の秘密だよね。
だって、楽しいじゃない!
そして、なんなと言っても、天才的な色彩構成ね。
白、黄色、青で画面の大きなバランスを作って、差し色に赤、オレンジを、牛乳が入った水さしに持ってくることで、主役がはっきりとするん。
みている人が、ブレないんだよね。
すごく、気持ちよく見れるんだよ、この絵。
自然にさ、まず、トポトポって注がれてる牛乳に目がいくのよ。
それから、ゆっくり人物を舐めまわしたあと、背景を楽しむっていうさ、わかる?
計画的に視線が動かされるん。
これできてる画家めっちゃ少ない。
俺なんて超苦手w
ホントすげえーーーわあーーー!
さて。
さてさて。
十分すぎるぐらい褒めたとこで、本音いこうか!俺嫌いなんだよw
すげえーーとは思うよ。
ただ好き嫌いで言ったら、何にも好きじゃねーw
このフェルメールの最大に評価されてる光の表現はさ、嘘くさいんだよね。
カマラオブスクーラってのを、使ってたんだろうなって言われてるんだけど、それがやっぱ絵に出てんのよ。
カマラオブスクーラってのはね、ようはカメラなん。
カメラって、外の世界をフィルムに焼き付けるわけじゃない、その仕組みを使って、カメラの中にいるような状態で絵を描いてたのよ。
だからね、キャンバスに写った景色を写し書きしてんのよ。だから、いちいち嘘くさいん。
卓越した技法でさ、すげえー達者な絵なんだけど、震えないんだよねハートがさあああ!
絵って、画家それぞれ五感を通して感じたことをさ、なんとか絵にしようとしてるわけ、出来る出来ないはともかく、その格闘がさドキドキすんのよ。
それが全くないん。
どういうことかっていうとね。
写真なの。絵なんだけど、もう、こいつの絵写真で評価してって思っちゃうんだよねw
光が粒で描かれてんだけど、モチーフ見て描いてたら、絶対あんな表現になんないのよ。
ああいう風に人の目には見えないのね。
あれは、写真だからああいう風に写るのであって一眼だから見える世界なんだよ。
人の目って二つあるでしょ、フェルメールの絵のようには見えないんだよね。
そこがさ、すげえ〜嘘臭く見えるわけ、なんか俺は、そこで結構一気に萎えちゃうポイントなんだよねー。
パンの光って粒じゃねーだろー!ってなるのよね。それが、その時代では新しい表現に見えたかもしれねーんだけど、全く魅力かんじないんだよなー。
ヤン・ファンエイクの絵みたらわかると思うんだけど、細かい絵ってだけじゃないのよ。
そこにさ、画家が見た、それを表現しようとした後がさ見えるわけ。
そこがゾクってすんのよ!
絵の細かさとか、正確さが勝敗になったらさ、ただの技術なのよ。
芸術と技術って違うんだよなあー、これがね、日本ってダメなんだ。
技術的な評価しかできないんだよね。
だから、いつまでたってもわかんねーのよ芸術ってのがさー。
ただこれは、好みだから、スーパーリアリズムとか好きな人いるでしょ。
そう言う人は絶対大丈夫。
俺はね、そう言う絵好きじゃないんw
スーパーリアリズムも実は知的ゲームの現代アートなん。
コンセプトなんだよ。
まあ、それここで語り始めるとおわんないから、いつかやるね。
あ!でも、フェルメールの絵はスーパーリアリズムの絵とは比べもんになんないよ。
はるかにいいから!
そこは勘違いしないでね。
ようはね、すっげーーー天才的に演出された、めちゃくちゃすげえー技術ですこぶる上手い、いちいち鼻に着く気にくわねー絵っなんだよw

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